実験医学 1997年10月号 Vol.15 No.15

テロメア・テロメラーゼとゲノム制御

石川冬木／企画

1997年09月20日発行
B5判
94ページ
ISBN 978-4-89706-745-2

1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし

ついほんの１年前まで，癌化・老化の研究者たちの間で，「テロメアとテロメラーゼは，ゲノム制御に何か重大なことをしているらしいぞ」と，議論されてはいたものの，その制御機構や，癌化・老化といった現象にどのように関与しているのか，具体的なこととなるとほとんど謎でした．本号では，東京工業大学の石川冬木先生にご企画いただき，今一番ホットな分野に関連するテロメアの，最近判明したばかりの制御機構などを特集いたしました．

特集

テロメア・テロメラーゼとゲノム制御
分子が語る老化・癌化との関連

企画／石川冬木

<序にかえて>テロメアの分子生物学　ゲノムオペレーティングシステムの理解へ向けて【石川冬木】

減数分裂期の染色体構造とテロメア【近重裕次／平岡　泰】

テロメア・シーディングによる哺乳類テロメア機能の解析【中西真人／岡部　潤】

酵母テロメアの分子構築とその制御メカニズム【松浦　彰／内藤　拓／石川冬木】

哺乳類テロメラーゼ　構成タンパク質TLP1を中心に【中山潤一／石川冬木】

免疫細胞におけるテロメラーゼ活性の制御機構【五十嵐英哉／阪口薫雄】

細胞の老化・癌化とテロメア・テロメラーゼ【井出利憲】

トピックス

CURRENT TOPICS

膜型IgG1とその細胞質内領域の役割　IgG1免疫応答およびメモリーB細胞の集団維持【改正恒康】

UCP遺伝子の調節によって肥満は抑制できるのか？【山下　均】

STAT1による増殖抑制シグナルの伝達　変異型線維芽細胞増殖因子受容体によるSTAT1の活性化【北川元生】

ノックアウトからみる転写因子forkheadファミリーの発生における機能【久米　努】

海馬発生におけるリーリンタンパク質の機能　神経細胞配列と軸索投射の双方を制御する分子【仲嶋一範／宮田卓樹／小川正晴／御子柴克彦】

連載

クローズアップ実験法

質量分析計を用いた簡便なタンパク質の同定法　マスマップ法【中山　洋／瀬田和夫／礒辺俊明】

生命科学者になるための10か条

第８条（前半）－論文を書こう【柳田充弘】

研究室の小さな生きものたち

ショウジョウバエに夢を追う【山元大輔】

WIDE VIEW

遺伝子が行動を支配する?!【石浦章一】

ラボレポート

Dr. David R. Colmanとそのラボ(Brookdale Center for Molecular biology，Mount Sinai Medical Center)【吉田美加】

海外留学アラカルト

運転免許は大丈夫？【北村麻理】

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【本書名】実験医学：テロメア・テロメラーゼとゲノム制御
【出版社名】羊土社

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