実験医学 2002年8月号 Vol.20 No.12

解明が進む脂肪細胞の多彩な機能と肥満症のメカニズム

門脇　孝／企画

2002年07月22日発行
B5判
122ページ
ISBN 978-4-89706-803-9

1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし

分子生物学の発展により，さまざまな分野がめざましい進歩を遂げていますが，脂肪研究もそうした分野の１つといえます．特に，糖尿病，高血圧症，心筋梗塞などの生活習慣病において，肥満は主要な危険因子としてその重要性がクローズアップされています．近年，肥満における脂肪組織の役割や，摂食の調節機構などが刻々と解明されており，上記疾患への治療に向けた期待が高まってきています．本特集では，中枢性の摂食調節機構，脂肪酸酸化といったエネルギー消費機構，脂肪細胞分化機構などの基礎研究から，疾患において重要な役割を果たす因子や治療への応用などについて紹介します．ぜひ，ご一読ください．

特集

解明が進む脂肪細胞の多彩な機能と肥満症のメカニズム

企画／門脇孝

概論-脂肪細胞と肥満研究の最前線と醍醐味【門脇孝】

中枢性摂食調節機構【中里雅光】

エネルギー消費の制御機構レプチンによる脂肪酸酸化調節作用を中心に【箕越靖彦】

脂肪細胞のライフサイクル前駆脂肪細胞の分化機構を中心に【小川渉／小西守周／阪上浩／伊藤信行／春日雅人】

内臓脂肪蓄積とメタボリック・シンドローム【益崎裕章／Jeffrey S. Flier】

生活習慣病の主役: アディポサイトカイン【下村伊一郎／船橋徹／木原進士／松澤佑次】

脂肪細胞とインスリン抵抗性,糖尿病【山内敏正／門脇孝】

トピックス

News & Hot Paper Digest

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p53とp16INK4aは細胞老化を通じて化学療法の予後を改善【編集部】

体細胞核移植を用いた遺伝子治療【編集部】

骨吸収のネガティブフィードバック制御【編集部】

カレントトピックス

Rac機能欠損変異株からのメッセージ【鈴木(羽毛田)聡子】

神経芽腫の自然退縮現象に関与するnon-apoptoticなプログラム細胞死【北中千史／口野嘉幸】

tubby遺伝子の機能を修飾するmodifier 遺伝子 Mtap1a【池田明弘／Jürgen K. Naggert／Patsy M. Nishina】

TLR／IL-1Rのシグナル伝達における新規IRAK,IRAK-4の役割【鈴木信孝／鈴木忍／Wen-Chen Yeh】

連載・特別記事

クローズアップ実験法

in vitro ライゲーションを利用したアデノウイルスベクターの作製・増殖法【水口裕之／早川堯夫】

立体構造から知るタンパク質

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テクニカルセミナー

実践!生体分子相互作用解析ツール 1 タンパク質-多糖間相互作用解析への挑戦【久野敦】

バイオ研究国家戦略!

第5回研究費を研究し研究評価を評価する【白楽ロックビル】

サバイバル IN U.S.A.

第4回大転機,Job hunting【松本智裕】

ラボレポート-留学編

となりのお国の研究事情 -Pohang University of Science and Technology, Division of Molecular and Life Sciences【八木澤仁】

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【本書名】実験医学：解明が進む脂肪細胞の多彩な機能と肥満症のメカニズム
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