実験医学 2003年11月号 Vol.21 No.16

制御性T細胞：免疫研究の新局面！

坂口志文／企画

2003年10月20日発行
B5判
111ページ
ISBN 978-4-89706-818-3

1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし

免疫系の異常により引き起こされるアレルギー，自己免疫疾患などに対する防御機構として，免疫応答の制御は大変重要な役割を果たしています．中でも制御性T細胞による負の免疫制御機構は，ここ数年の間にその実態が急速に明らかになり，新たな制御機構として大変注目を集めています．本特集では，新たなステージに入ったT細胞研究を，NKT細胞や樹状細胞なども含め，その分子メカニズムから臨床応用の可能性に至るまで，わかりやすくご紹介いたします．免疫制御という観点からT細胞の分化と機能に関するホットな話題を満載しています．

特集

制御性T細胞：免疫研究の新局面！
T細胞の分化と免疫制御のメカニズムから臨床応用まで

企画／坂口志文

T細胞による免疫制御，その新しい展開【坂口志文】

制御性T細胞の分化と機能【高橋武司／坂口志文】

胸腺での制御性T細胞の選択機構【川畑仁人／山本一彦】

NKT細胞による免疫制御【清野研一郎／谷口　克】

制御性樹状細胞による免疫制御【佐藤克明】

胸腺内T細胞分化に伴う細胞移動とケモカインの役割【戸村道夫／高浜洋介】

T細胞の分化機構と免疫制御におけるSOCSファミリーの役割【藤本　穣／仲　哲治】

トピックス

カレントトピックス

RhoGによる新しいRac1活性化機構【加藤裕教／根岸　学】

IFN-α/βによるシグナルとp53応答との新たな関連【高岡晃教】

脊髄性筋萎縮症にかかわるSMN2遺伝子の第7エキソンのスプライシングの制御機構【鹿島　剛／竹林陽一／金子修三】

前頭連合野内側部における目標に基づいた行動選択の神経機構【松元健二／鈴木　航／田中啓治】

2003年度免疫学会のご案内

第26回日本医学会総会「医学部学生企画」

脳に秘められた僕たちの可能性【利根川進】

News & Hot Paper Digest

NF-κBシグナルに関与する脱ユビキチン化酵素【T.S.】

再検証の必要性−哺乳動物細胞における細胞周期制御機構−【中西　真】

バイオインフォマティクスによる非相同チアミン生合成系酵素の発見【張　慶偉／遠藤俊徳】

エキソンスキップによる筋ジストロフィー治療【西谷真人】

連載

クローズアップ実験法

安定同位体代謝ラベル法によるディファレンシャル・プロテオミクス【松本雅記／中山敬一】

生命科学の地平

第9回　基礎医学研究とミッション【豊島久真男】

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【本書名】実験医学：制御性T細胞：免疫研究の新局面！
【出版社名】羊土社

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