バイオ試薬調製ポケットマニュアル〜欲しい溶液・試薬がすぐつくれるデータと基本操作
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バイオ試薬調製ポケットマニュアル

欲しい溶液・試薬がすぐつくれるデータと基本操作

  • 田村隆明/著
  • 2003年12月09日発行
  • B6変型判
  • 286ページ
  • ISBN 978-4-89706-875-6
  • 3,190(本体2,900円+税)
  • 在庫:なし

※本書の正誤表はこちらをご参照下さい.

実験を行う際に避けて通れない「溶液・試薬の調製法」が,持ち運びに便利なポケットサイズにまとまりました! 遺伝子実験からタンパク質,細胞培養までバイオ実験の幅広い分野をカバー.溶液・試薬の調製法はもちろん,特性や保存法,さらには実験に必要な基本操作もおさえることができる1冊です!

目次

I 部 溶液・試薬データ編

第1章 基本溶液

1.酸とアルカリ
  • 塩酸
  • 酢酸
  • 水酸化ナトリウム
  • 水酸化カリウム
2.塩溶液
  • 塩化ナトリウム
  • 塩化カリウム
  • 塩化マグネシウム
  • 酢酸マグネシウム
  • 酢酸ナトリウム
  • 酢酸カリウム
  • 塩化カルシウム
  • 酢酸アンモニム
  • 硫酸マグネシウム
3.緩衝液(バッファー)
  • トリス塩酸バッファー
  • トリス酢酸バッファー
  • HEPESバッファー
  • MOPSバッファー
  • リン酸バッファー
  • 酢酸ナトリウムバッファー
  • クエン酸ナトリウムバッファー
4.その他
  • EDTA
  • SDS
  • サルコシル
  • 非イオン性界面活性剤(BriJ 58,Nonidet P-40,Triton X-100,Tween 20,Tween 80)
  • ショ糖

第2章 遺伝子工学実験

1.保存溶解溶液
  • TE
  • T50E1
  • TEN
  • DEPC水
2.核酸の抽出
  • アルカリ溶解法:溶液 I
  • アルカリ溶解法:溶液 II
  • アルカリ溶解法:溶液 III
  • リゾチーム
  • STET
  • STETL
  • TNM
3.核酸の精製と検出
  • 水飽和フェノール
  • トリス・フェノール
  • CIA
  • フェノール・クロロホルム
  • 70% エタノール
  • エチジウムブロマイド
  • DNA沈殿用PEG
  • プロナーゼ
  • プロテナーゼK
  • DNaseフリーRNase
4.ヌクレオチド
  • dNTP
  • rNTP
  • ddNTP

第3章 核酸解析実験

1.制限酵素反応液
  • Lowバッファー
  • Mediumバッファー
  • Highバッファー
  • KClバッファーSal I バッファー
  • Tバッファー
2.修飾酵素反応液
  • T4ポリヌクレオチドキナーゼ
  • アルカリホスファターゼ
  • T4 DNAリガーゼ
3.合成酵素反応液
  • クレノーフラグメント
  • PCR
4.ハイブリダイゼーション
  • SSC
  • SSPE
  • 脱イオンホルムアミド
  • デンハルト
  • サザンブロッティング溶液
  • サザンハイブリダイゼーション溶液

第4章 タンパク質実験

1.抽出溶液
  • 細胞溶解液
  • タンパク質抽出液
2.安定化剤
  • ATP(タンパク質用)
  • DTT
  • アジ化ナトリウム
  • プロテアーゼインヒビター(アプロチニン,ロイペプチン,ペプスタチンA,PMSF,p-APMSF,アンチパイン,キモスタチン)
3.免疫学的実験
  • ウェスタンブロッティング溶液
  • タンパク質転移溶液
  • ブロッキング溶液
  • 免疫沈降反応結合液
4.その他
  • グルタチオン
  • 硫酸アンモニウム
  • イミダゾール
  • TCA

第5章 電気泳動

1.電気泳動バッファー
  • TAE
  • TBE
  • SDS-PAGE泳動バッファー
2.核酸用ゲル
  • アガロースゲル
  • アクリルアミド溶液
  • ポリアクリルアミドゲル
  • シークエンスゲル
3.核酸用サンプルバッファー,染色液
  • DNA染色液
  • 通常ゲル用ローディングバッファー
  • 変性ゲル用ローディングバッファー
4.タンパク質ゲル用試薬
  • SDSポリアクリルアミドゲル
  • SDSサンプルバッファー
  • CBB染色液
  • 脱色液
  • 銀染色用溶液

第6章 大腸菌実験

1.培地
  • LB培地
  • SOB培地
  • SOC培地
  • NZYM培地
  • M9培地
2.培地添加物
  • 寒天
  • 抗生物質(大腸菌実験用)(アンピシリン,カナマイシン,ストレプトマイシン,クロラムフェニコール,テトラサイクリン)
  • IPTG
  • X-gal
3.ファージ実験用試薬
  • SMバッファー
  • ファージ沈殿液

第7章 細胞培養

1.生理的塩溶液
  • Earle液
  • PBS
  • TBS
  • HBS
2.培養液用添加物
  • グルタミン溶液
  • 炭酸水素ナトリウム
  • 軟寒天培地
  • 抗生物質(細胞培養用)(ペニシリンG,ストレプトマイシン,カナマイシン,ツニカマイシン,アンフォテリシンB,G418)
3.その他
  • トリプシン溶液
  • トリパンブルー
  • トランスフェクション溶液

II 部 基本操作編

第1章 基本溶液

1.計量器具
  • 1.計量器具の特性
  • 2.計量器具の材質と洗浄
2.濃度計算と確認
  • 1.濃度計算
  • 2.分光光度計の使い方:手動操作の場合
  • 3.濃度の確認
3.秤量とメスアップ
  • 1.天秤
  • 2.メスアップ
4.試薬と水のグレード
  • 1.試薬
  • 2.水
5.pHとバッファー
  • 1.pH
  • 2.水溶液のpH
  • 3.pHメーター
  • 4.バッファー(緩衝液)
6.容器の材質と保存条件
  • 1.材質の選定
  • 2.保存容器の強度と安全性
  • 3.保存条件
7.器具と試薬の滅菌
  • 1.ビンの滅菌
  • 2.溶液の滅菌
  • 3.滅菌が必ずしも必要でないもの

第2章 遺伝子工学実験

1.核酸の保存と安定性
  • 1.DNA
  • 2.RNA
2.核酸の沈殿・濃縮
  • 1.塩濃度
  • 2.沈殿剤
  • 3.後処理
3.分光光度計による核酸の定量
4.DNAの断片化
5.RNA実験のポイント
  • 1.細胞からのRNA抽出
  • 2.2次的RNase汚染の防止
  • 3.物理化学的安定性の維持

第3章 核酸解析実験

1.DNAの変性とTm
  • 1.DNAの変性法
  • 2.Tmとは
2.核酸精製用ゲルろ過
3.透析
  • 1.透析チューブの前処理
  • 2.透析

第4章 タンパク質実験

1.タンパク質定量法
  • 1.乾燥重量法
  • 2.ビウレット(Biuret)法
  • 3.ローリー(Lowry)法
  • 4.ビシンコニン酸(Bicin-choninate)法(BCA法)
  • 5.クーマシーブルーG法(Bradford法)
  • 6.紫外部吸収法(UV法)
2.タンパク質の精製法
  • 1.沈殿
  • 2.膜分画
  • 3.電気泳動
  • 4.遠心分離
  • 5.クロマトグラフィー
3.濃縮法
  • 1.沈殿
  • 2.クロマトグラフィー
  • 3.限外ろ過
  • 4.脱水
  • 5.凍結乾燥

第5章 電気泳動

1.分子量マーカーとその分離パターン
  • 1.アガロースゲルによるDNAの分離
  • 2.ポリアクリルアミドゲルによるDNAの分離
  • 3.SDS-PAGEによるタンパク質の分離
2.ゲルからの試料の抽出
  • 1.DNAをアガロースゲルから
  • 2.DNAをポリアクリルアミドから
  • 3.タンパク質をアクリルアミドから
3.ゲル保存法
1.代表的保存法

第6章 大腸菌実験

1.プレート作製法
2.代表的大腸菌の遺伝型
3.プラスミドの導入
  • 1.トランスフォーメーション(形質転換)

第7章 細胞培養

1.細胞の凍結保存
2.細胞数の計測
  • 1.血球計算板による細胞測定法
  • 2.それ以外の細胞測定法
3.固定染色法
4.培養容器の規格
5.血清の準備
  • 1.血清の種類
  • 2.保存
  • 3.血清の非動化
  • 4.血清のロットチェック
  • 5.マイコプラズマチェック
書評・感想
  • まだ、研究室に入って1年ほどしかたっていないので、初めてつくる試薬とかが多く、事あるごとに先輩に作り方を聴いていたのですが、この本のおかげで、初めてつくる試薬でも、先輩の手を煩わせることなく自分だけでつくれるようになりました。また、試薬のつくり方だけでなく、基本的な実験の手法とかも載っていて初心者にはありがたい一冊です。(理学部生物学科4年生)
  • わかりやすく使いやすいと感じた.メモ欄は使いやすい.(国立大学教授)
  • 試薬の組成だけでなく、作り方のポイントから用途・特徴まで書いてあり、面倒な濃度計算もいらず非常に便利です。実験における基本的な操作、情報も収録されているので「ど忘れした」「今さら人に聞けない・・・」なんてこともこの本で解決できるのではないでしょうか。初心者にとってはかゆいところに手が届く一冊です。(国立大学生物系学生)
  • この本を手にする前はいちいち業者のカタログなどから組成を調べなかればならない場合がよくあった。しかし、この本のおかげでその手間が省くことができるようになった。この情報量で2,900円は買いだ。(理学部学生)
  • 試薬調整に必要な情報が簡潔に、かつわかりやすくまとめられており、非常に使いやすい構成になってます。バイオ実験に関する基礎的な知識も入っており、盛り沢山な内容です。これは買って損はない一冊。(国立大学学生)
  • ネットや教科書に載っていそうで載っていない調製のレシピが記載されていて助かった。
  • 今更恥ずかしくて聞けないような初歩的な試薬調製に使用した。助かった。
  • バイオ実験を行う上で必要な試薬が非常に簡潔に、わかりやすくまとめられている。試薬調整を行う時は常に本書を傍らに置いている。

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