p53
がん抑制遺伝子であるp53は,転写因子としての役割がよく知られている.p53は,DNA損傷,がん遺伝子発現,低酸素などのシグナルに応答し,細胞周期停止,老化,アポトーシスを引き起こす細胞ストレスセンサーとしての機能を有している.また,p53は不安定なタンパク質であり,生体内における半減期は20分未満である.p53タンパク質の安定性は,ユビキチン-プロテアソーム機構によって制御されていることが知られており,Mdm2がp53の分解や機能停止を促進する最も重要なユビキチン化酵素である.(実験医学増刊4215より)
“情報”から“マテリアル”へ ノンコーディングRNA研究
機能分子としてのRNAを見つけ、知り、創薬に使う新時代
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