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イムノグロブリンの可変領域である重鎖(VH)と軽鎖(VL)を,可動性の高いペプチドリンカーで連結した小型抗体.シグナルペプチドや分解シグナルを付加することで,機能性を追加できる.(実験医学増刊4112より)

いま新薬で加速する神経変性疾患研究

異常タンパク質の構造、凝集のしくみから根本治療の真の標的に迫る

小野賢二郎/編

イムノグロブリンを構成する可変領域は重鎖由来のVH,軽鎖由来のVLからなる.イムノグロブリン1分子は150 kDaであるが,VH,VLはおのおの約15 kDaの低分子である.この性質を使い,モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマのcDNA由来のVH, VLタンパク質をscFv(short chain of variable fragment)という.可動性の高いペプチドリンカーで連結することによって,特異性と結合性が保持された小型抗体を人工合成することが可能である.抗体にシグナルペプチドや分解シグナルを付加することで抗体に他の機能性を付加することも可能である.VH,VL担体をnanobodyとよぶこともある.(実験医学増刊4020より)

治療の可能性が広がる 抗体医薬

バイスペシフィック抗体、ADC、シングルドメイン抗体、機械学習…新技術と情報科学が実現した新時代のモダリティ

津本浩平/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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