エンドトキシンショック
えんどときしんしょっく
グラム陰性桿菌の死滅や破壊にともない,細胞壁構成成分であるリポ多糖類(エンドトキシンと総称)が体内に放出されると,単球・マクロファージは,細胞膜レセプターであるCD14およびTLR-4を介してそれらを認識し,TNF-α,IL-1,IL-6やIL-8などのサイトカインや,プロスタグランジンなどの炎症性メディエーターを産生する.これらのメディエーターの相互作用により血管内皮障害,血管透過性亢進や好中球・凝固系の活性化が惹起され,急性の全身性の循環不全が起こることをさす.(実験医学増刊377より)
臓器連環による生体恒常性の破綻と疾患
すべての医学者・生命科学者に捧ぐ
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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