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【スマホで読める実験医学】ウイルス感染による免疫応答とサイトカインストーム
550円
感染によって炎症細胞,上皮細胞,血管内皮細胞などから産生されるサイトカインは,ウイルス・細菌などの病原体に対する生体防御を担っている.しかし,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においては炎症性サイトカインが大量に血中に放出され過剰な炎症反応が誘起され,さまざまな臓器に致命的な傷害を引き起こしている可能性が指摘されている.一方,免疫応答を誘導せず無症状の状態を続ける,つまり潜伏感染状態を続ける病原体も存在する.本稿では感染症における免疫系の活性化(サイトカインストーム)と不活性化(潜伏感染)の概要,および病原体の宿主細胞への侵入の制御と,炎症応答の制御におけるペア型レセプターの役割について紹介する.
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