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【スマホで読める実験医学】サイトカインストームとT細胞疲弊：コロナウイルス感染を中心に
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サイトカインストームとT細胞疲弊：コロナウイルス感染を中心に
Cytokine storm and T cell exhaustion：relationship to corona virus infection
Setsuko Mise-Omata/Daisuke Aki/Mari Ikeda/Akihiko Yoshimura：Department of Microbiology and Immunology, Keio University School of Medicine（慶應義塾大学医学部微生物学免疫学教室）
10.18958/6765-00001-0000691-00
COVID-19などのウイルス感染からの防御には，NK細胞などの自然免疫，抗体に加えてウイルス特異的T細胞が不可欠である．一方で，強い免疫応答によって誘導されるサイトカインストームは，COVID-19の治癒のための重大な障害であり，サイトカイン刺激や持続する抗原刺激がT細胞の細胞死と疲弊をもたらすと考えられる．細胞死にはFas/FasLを介した活性化誘導アポトーシス（activation-induced cell death，AICD）が，T細胞疲弊にはPD-1などの抑制性受容体と転写因子NR4aとToxが関与する．
IFNγ，COVID-19，疲弊，NR4a，メモリーT細胞
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