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染色体転座

せんしょくたいてんざ

2カ所のDNA二本鎖切断のDNA切断端が本来つながれるべき断端とは異なる場所に結合し,染色体のアームの一部が入れ替わることで形成される.染色体転座をもつ染色体は,正常染色体と同様に細胞分裂時に娘細胞に分配される.このため,体内に長期間存在する安定型染色体異常とされ,過去の放射線被ばくの線量評価に用いられる.白血病や悪性固形腫瘍では,疾患特異的な染色体転座が存在し診断に用いられる.(実験医学増刊3617より)

教科書を書き換えろ!染色体の新常識

ポリマー・相分離から疾患・老化まで

平野達也,胡桃坂仁志/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです