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短鎖脂肪酸

たんさしぼうさん

腸内細菌が嫌気発酵の最終産物として産生する炭素鎖が短い脂肪酸の総称であり,主要な腸内代謝物質群の1つ.腸内から検出される主な短鎖脂肪酸は,炭素鎖の短い順に酢酸,プロピオン酸,酪酸であり,それぞれ異なる生理機能を有することが知られている. (実験医学増刊4115より)

マルチオミクス データ駆動時代の疾患研究

がん、老化、生活習慣病 最新のオミクス統合で挑む標的探索と病態解明

大澤 毅/編

難消化性の食物繊維が腸内細菌によって代謝され,産生される.従来,宿主のエネルギー源として活用されると位置づけられていたが,近年,生体の免疫応答を調節する作用が見出されてきた.炭素数が5までの短い脂肪酸を称し,腸管内では,酢酸,プロピオン酸,酪酸の含量が高く,吉草酸や蟻酸,イソ酪酸やイソ吉草酸も検出される.(実験医学増刊3810より)

食と健康を結ぶメディカルサイエンス

生体防御系を亢進し、健康の維持に働く分子機構

内田浩二/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです