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肥満症

ひまんしょう

日本肥満学会によれば,肥満とは「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」を指し,肥満症とは「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか,その合併が予測される場合で,医学的に減量を必要とする病態」を指す.Body Mass Index(BMI):体重(kg)÷〔身長(m)×身長(m)〕は肥満度の簡便な指標の1つとして用いられており,国際的には30 kg/m2以上を肥満としている.この指標のもとでの世界国別の肥満人口を比較すると,アメリカ,メキシコなどが30%以上であるのに対して日本は3〜4%と先進国のなかでは最も低い.しかし,日本では,欧米人に比べて肥満による糖尿病発症のリスクが高いことなどを考慮して,日本肥満学会はBMI 25kg/m2以上を肥満1度,30以上を2度,35以上を3度,40以上を4度と定義している.(実験医学2014年2月号より)

生活習慣か,遺伝か,腸内細菌か? 肥満克服のサイエンス

代謝の変容と脂肪細胞の制御から,最新治療まで

梶村真吾/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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