言語が脳内でどのように扱われているか,言語の学習過程はどのような神経回路形成によって成立するかは,遠大であるとともに重要なテーマである.後天的な音声学習を行うことが証明されている生物はヒト,クジラ,イルカ,コウモリ,鳥類の一部であり,マウスやラットのみならずサルでさえも該当しない.
実験に用い得る数少ない動物種として,songbirdとよばれる鳥類が存在する.ヒト言語と同じく,若年期までに親世代のさえずり(song)を聞けなければ学習は成立せず,また一部のsongは言語のような文法構造をもっている.songに関係する神経回路は
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