Sanofi社とHappify Health社は2019年9月17日,多発性硬化症(MS)患者に多くみられるうつや不安といった合併症状に対処するアプリの開発で提携したと発表した.これによりSanofi社は,「デジタル治療」分野に参入する.
デジタル治療とは,デジタル技術を使った治療を指し,その利用には通常医師による処方箋を要する.米国では2017年9月,Pear Therapeutics社が開発したデジタル治療製品reSETが薬物あるいはアルコール中毒患者の治療を適応として承認され,疾患治療を目的に処方箋が必要なデジタル治療がFDA承認を受けたはじめての例となった.
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