タンパク質の分解機構

第1章 ユビキチン

−概論− ユビキチン研究の新たな展開【岩井一宏】

1.ユビキチンシステムの発見と疾病研究の最前線【Aaron Ciechanover（翻訳：鶴田大輔，岩井一宏）】

2.HOIL-1L/HOIPユビキチンリガーゼ複合体（LUBAC）による直鎖型ポリユビキチン鎖生成とその生理機能【徳永文稔，桐浴隆嘉，岩井一宏】

3.SCF型ユビキチンリガーゼによる細胞周期制御と発癌【中山敬一，中山啓子】

4.ダイオキシン受容体はリガンド依存性E3ユビキチンリガーゼである【大竹史明，藤井義明，加藤茂明】

5.ユビキチン化によるDNA修復の制御機構【茂木　章，村川泰裕，武田俊一】

6.ユビキチンプロテアソームシステムによるシナプス可塑性の制御─F-boxタンパク質SCRAPPER依存的なRIM1の分解による神経伝達物質放出の制御機構【瀬藤光利，矢尾育子】

7.SCFFbs1の構造と機能【水島恒裕，吉田雪子】

8.Nedd8化修飾によるCullin型E3の活性化機構【坂田絵理，加藤晃一】

第2章 プロテアソーム

−概論− 進展するプロテアソーム研究【村田茂穂】

1.プロテアソームの分子集合機構【平野祐子，八代田 英樹，佐伯　泰】

2.胸腺プロテアソームの発見とそのインパクト【村田茂穂】

3.mRNAの動態とプロテアソーム【稲田利文】

4.展開するプロテアソーム阻害剤研究【塚本 佐知子，横沢英良】

5.プロテアソームの機能制御機構【刀根佳子】

6.古細菌PAN-20S複合体に基づく，プロテアソームのαリング開口のメカニズム【内木智朗】

第3章 オートファジー

−概論− オートファジー概論【水島　昇】

1.酵母オートファジーの誘導機構の研究【鎌田芳彰，川俣朋子，大隅良典】

2.

3.オートファジーの生理および病態生理学的意義【水島　昇】

4.封入体形成とオートファジー【小松雅明】

5.オルガネラ・ダイナミクスとオートファジー【阪井康能】

6.シャペロン介在性オートファジー【古賀裕士，Ana Maria Cuervo】

第4章 今話題の重要なプロテオリシス

−概論− プロテオリシスはユビキチン・プロテアソーム・オートファジーだけではない！【反町洋之】

1.リソソームカテプシンの病態生理学【内山安男】

2.カルパインの生理機能とその不全による病態「カルパイノパチー」【小野弥子，反町洋之】

3.カルパスタチン遺伝子改変マウスを用いた神経変性および生理機構の解析【高野二郎，西道隆臣】

4.カスパーゼ研究の新展開─神経細胞の運命決定から晩発性疾患の発症まで【古藤日子，倉永 英里奈，三浦正幸】

5.γセクレターゼの活性制御によるアルツハイマー病治療戦略【富田泰輔，佐藤主税，岩坪　威】

6.AAA＋プロテアーゼFtsHのタンパク質分解メカニズム【寿野良二，吉田賢右】

7.小胞体関連分解（ERAD）を担うジスルフィド還元酵素ERdj5【寳関　淳，永田和宏】