レジデントノート本誌に掲載された「科学で見る恋愛講座」をWEBでも順次公開してまいります!.
「彼ってば鈍感すぎ! そのくらい誰だって気づくでしょ?」「彼女の方向音痴はヤバすぎ.いきなり反対方向に歩き出したんだよ…」ちょっとした男女のあるある話ですね.このようなやりとりは日本のみならず,世界中でみられます.男女間の違いは,生物としての先天的な性(sex)なのか,それとも人間社会で獲得された後天的な性(gender)なのかをめぐって,20世紀以降,科学者たちの間で論争が繰り広げられました.
これをご覧になっているのは,忙しくしながらもプライベートも充実している研修医から,寸時を惜しんでがむしゃらに仕事に勤しむ研修医まで,さまざまな方がおられると思います(なかにはタイトルに「まんまと」釣られて,ご覧になっていらっしゃる指導医クラスの大先生方も).おそらくどんな先生でも,「恋愛」や「結婚」に何らかの興味や関心を持っているのではないでしょうか.
「好きすぎて物事が手につかない!」「ついさっきまで一緒にいたのに,次に会うまでが待ち遠しい!」う~ん,青春ですね.今まさに,このような心境で研修をしている先生もおられるかもしれませんね
「あなたの好きな異性のタイプを教えてください」さて,あなたはどのような人をイメージするでしょう.才色兼備なお嬢様,爽やかなイケメン,明るく楽しいムードメーカー,純粋で前向きな女性など,返ってくる答えは千差万別でしょう.
「つり橋のうえでドキドキすると,恋愛感情と勘違いしやすい」このような誰が言いだしたのかわからない胡散臭い話を,一度は聞いたことがあるでしょう.この「愛のつり橋効果」は単なる空想話ではなく,実際に心理学の研究で発表されたものです.なんと,恋愛心理にもエビデンスがあるんですね!
「私たち,もうダメだと思うの…」恋のはじまりは,素敵な日々がずっと続くと信じていたのに,いつしか気持ちは冷め,会う機会は減り,たまに会えば相手への非難やケンカ….そして一部の人は,別れという悲しい結末を選びます.これは,個人間の相性の問題でしょうか?それとも,多忙な現代社会が生み出した新たな問題でしょうか?
今回はなんと,禁断の領域「浮気」にメスが入ります.ちょっとドキドキしますね.浮気には「不誠実」や「裏切り」といったマイナスイメージが付きまとうため,皆さんはごく一部の未熟な人間が行う他人事だと考えていませんか?しかし浮気は世界中のほぼすべての社会に存在し,さらに男性の30~50%,女性の20~40%が,結婚生活の全期間のうち1度は浮気を経験するという驚愕のデータもあります.
ついに恋愛のゴールである「結婚」にたどり着きました! さて,われわれ医師はどのようにして結婚するのでしょうか? 今までの話と同様に,やはり結婚にも何らかの法則が隠れていそうです.今回は医師の結婚をとり巻く現状を知り,そのためにわれわれがとるべき行動を,今までに得られた知識を使って考えてみましょう.科学で見る恋愛講座,応用編のスタートです!