私が大学を卒業した約30年前,医学は細分化が進み,「医師は専門分化された科のspecialistをめざすのが当然」という雰囲気に満ちていました.そのころ,救急医学はまだ完全に他科から独立した分野として国内に広まったとは言い切れない時代でした.当時は各専門分野,つまり内科,外科,整形外科などのなかに,急性期対応が必要な状態があり,「患者が救急室に来院すると各科の専門家が救急室に呼ばれ,専門家の知識や技術を発揮しあって対応することが救急である」という認識がありました.すでに「神経救急」という言葉はありましたが,その分野の先達が集まる会に行くと,脳神経外科医や神経内科医が,頭部外傷,脳卒中などについてそれぞれの立場で意見を交わしており,各科で共同して対応すべき状態があることは理解されつつも,横断的に標準化した考え方を構築していくには至っていませんでした. 中森知毅(横浜労災病院 救命救急センター 救急災害医療部) 続きを読む
私が大学を卒業した約30年前,医学は細分化が進み,「医師は専門分化された科のspecialistをめざすのが当然」という雰囲気に満ちていました.そのころ,救急医学はまだ完全に他科から独立した分野として国内に広まったとは言い切れない時代でした.当時は各専門分野,つまり内科,外科,整形外科などのなかに,急性期対応が必要な状態があり,「患者が救急室に来院すると各科の専門家が救急室に呼ばれ,専門家の知識や技術を発揮しあって対応することが救急である」という認識がありました.すでに「神経救急」という言葉はありましたが,その分野の先達が集まる会に行くと,脳神経外科医や神経内科医が,頭部外傷,脳卒中などについてそれぞれの立場で意見を交わしており,各科で共同して対応すべき状態があることは理解されつつも,横断的に標準化した考え方を構築していくには至っていませんでした.
中森知毅(横浜労災病院 救命救急センター 救急災害医療部)
その時、あなたはどう動く?神経症候を呈する患者が搬送された時,研修医が絶対に知りたい“行動”を解説!自分で対応できることや,上級医・専門医にコンサルトすべきことを理解して,今日の現場から実践しよう!
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