かわいいキャラクター「ゲノっち」と一緒に,生命の設計図=ゲノムと遺伝情報に基づいた最新医学について学ぼう! 非専門家でも読みこなせる「マンガ」パートと,研究者・医療者向けの「解説」パートの2部構成.
ゲノムの物理量の30億塩基か60億塩基かに触れながら生殖細胞、体細胞、父性、母性由来ゲノム、対立遺伝子の理解やgenome DNAのvariantの概念、それらを読者に伝えた後に、DTCをどう利用するか、その心がまえや結果の捕らえ方、さらに現状で提供されているゲノム解析結果の解釈や、速いスピードのゲノム研究の流れの中で解釈そのものが変わる可能性などにも言及があり、読み手に自ら考えさせる機会を提供できるよう説明されています。
エピローグの中表紙には 「ゲノムに正常配列はない」 という大きな文字のタイトル。実はこの本で著者が最も伝えたかったことでしょうか。最終章では、地球上の誰1人たりとも全く同じゲノム配列であることはない、その事の理解と知識を原点にすることで、人の多様性(個性)、病気や健康、人生まで理解し慮れることを、ゲノっちは熱く語ってくれています。
ゲノムの理解は他人を理解し思いやることでもあるという著者のメッセージが伝わります。
稲澤譲治(東京医科歯科大学難治疾患研究所・教授)
読み出しはじめ、一気に最後まで読み終えた。文章もイラストもとてもとてもわかりやすい。ゲノムのイロハから最近の知見まで、まづは簡単にイラストを見ながら、必要があれば解説も。
マンガ版の「日本の歴史」や「世界の歴史」で歴史の勉強を始めるように、素人も専門家も楽しみながらゲノムを勉強できる。多くの人がこの本を読んでサイエンスに親しみを持ってもらえればと思います。
長田重一(大阪大学栄誉教授)
とても分かりやすく、しかし、本質を外さない内容になっています。
高校生に遺伝子診断や出生前診断などゲノムを通した最先端医学・医療に関する対話型の特別授業を毎年行っていますが、この本が生徒たちにとても良い参考図書になると思いました。
マンガ、イラストがあると入ってきやすいので、大いに薦めようと思っています。
東京大学名誉教授(ゲノム科学者)
専門家向けの書というのではなく、関係者向けもしくは高校生も含めた広い裾野の若者への教科書として、ストレス無く読めてとても良い!と感じました。
教育現場待望の書?いやいや、知識をエリートだけで無く平等に全ての若者に届けたいという著者の思いを感じます。最後まで凄く丁寧に書かれているので、ゆっくりでも誰もが最後まで読みきれる印象です。
是非多くの若者に手に取って貰い、唯一無二の自分のゲノムが人生を生き抜く強い味方になってくれる安心感とチャンスを物にして下さい。
匿名(若者自立支援事業所理事、精神科医)
「ゲノっちのストーリー(マンガ)+詳細な解説」で、難解なゲノム医学の要点と最新情報が"するする"と頭に入ってくる、大変ありがたい本でした。
今後、自分たちがゲノム医療を受ける立場となったときに、自身の病気と治療を正しく理解する上で、この本は必ず役立つと感じたので、身近な人たちにお勧めしています。
二瓶秋子(会社員)
大変、すばらしい本です。とてもわかりやすく、解説も専門的でありながら読みやすく、内容が頭の中にすっと入っていくので、多くの方々が手にとって読んでいただけるといいなと思いました。
加藤美砂子(お茶の水女子大学副学長,基幹研究院自然科学系教授,理学部生物学科教授)
難しいゲノムが,わかりやすく正確に表現されており,医学生の導入にも使える素晴らしいマンガだと思います.
福嶋義光[信州大学名誉教授,特任教授(医学部)]
マンガと詳しいテキストがパラレルに並んでいるという,今までにない意欲的な構成で,記述内容が最新の知見まで真正面からわかりやすく正確に記載されており,ゲノム研究によって解き明かされた成果が,最新の医療に役立っているところがよく理解できると思いました.
内容が非常に高度であることも本書の特徴で,魅力的だと思いました.ぜひとも,多くの方々に読んで頂けると良いと思いました.
辻 省次(東京大学特任教授、国際医療福祉大学教授)
マンガをイントロに使い、その間を解説で埋めている体裁になっています。しかしながら、解説はやさしくは書かれていますが、かなり最新の情報までを盛り込んでありました。思わず読みこんでしまいます。
「気軽に読めるだけではなく、専門的な知識も身につく」という狙い通りになっているように思いました。
今村保忠(大学教員)
手にとって少しだけぱらぱら……と思っているうちに、全部読んでいました。すでに生物学を離れて数十年、のわたしには、とてもよい教科書でした。習う、ということをまったく意識せず、面白いなあ、とただ思いながら読めるところが嬉しかったです。専門分野のことをよく知らないけれど、教えてほしい、という人にもぜひ勧めたい本でした。細分化された知識だけではなく、人間ぜんたいについて考えるみちすじも本の中にあることが、自分の仕事にもどこか通じるところがあって、さまざまに考えさせてくれる本でもありました。
川上弘美(小説家)
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