医療における身体診察・病歴聴取の有用性は誰もが認識しているところです.超高齢社会において,日常から高齢者に接する機会の多い医療従事者間で,これだけは知っておきたい身体診察が共通認識のもとで行われれば,「えっ!」という機会(見逃し)は減るかもしれません…というのは言い過ぎでしょうか? 以前(15年以上くらい前)より,「どんなときにどんな身体所見をとることによって,診断や重症度判定の検査前確率を上げられるのか」を意識した「身体所見の小テスト」という医師向けのワークショップ(WS)を開催してきました.本格的に行うと3~4時間かかるもので,少しマニアックな項目も入っていました.今でも当院の初期研修医・専攻医・新規採用の内科系医師に年1~2回行っているのですが,どこまで理解できているか,実践できているか,確認が難しいですね.さらに最近は高齢者診療に絞って,多職種の方にもわかってもらえる=医療従事者は当然のように理解している・できるはずの所見をコンパクトにしたWSもやるようになりました.読者のなかに,どちらかの受講経験のある方もおられるかもしれませんね.… 川島篤志(市立福知山市民病院 総合内科 医長/研究研修センター長) 続きを読む
医療における身体診察・病歴聴取の有用性は誰もが認識しているところです.超高齢社会において,日常から高齢者に接する機会の多い医療従事者間で,これだけは知っておきたい身体診察が共通認識のもとで行われれば,「えっ!」という機会(見逃し)は減るかもしれません…というのは言い過ぎでしょうか?
以前(15年以上くらい前)より,「どんなときにどんな身体所見をとることによって,診断や重症度判定の検査前確率を上げられるのか」を意識した「身体所見の小テスト」という医師向けのワークショップ(WS)を開催してきました.本格的に行うと3~4時間かかるもので,少しマニアックな項目も入っていました.今でも当院の初期研修医・専攻医・新規採用の内科系医師に年1~2回行っているのですが,どこまで理解できているか,実践できているか,確認が難しいですね.さらに最近は高齢者診療に絞って,多職種の方にもわかってもらえる=医療従事者は当然のように理解している・できるはずの所見をコンパクトにしたWSもやるようになりました.読者のなかに,どちらかの受講経験のある方もおられるかもしれませんね.…
川島篤志(市立福知山市民病院 総合内科 医長/研究研修センター長)
高齢者における,バイタルサイン・聴診の活用法や,浮腫・フレイル・かぜ・COPD等コモンな症候・疾患の“いつでも・どこでも・すぐに”できる身体所見のとりかたについて,最低限おさえておきたいポイントを解説!
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