発生,分化から器官形成に至るまで細胞周期の緻密な制御は必須であり,生命現象の分子基盤と言える.この多様な生命現象と細胞周期をリンクするために,多種の細胞周期関連因子が存在し,ライセンシング,ユビキチンシステム,チェックポイントなどのメカニズムが正確な細胞周期制御を保証している.これら発生,分化から器官形成と細胞周期の連携機構を明らかにするため発生工学的手法がさらに重要になってくる.応用面ではがん治療だけでなく再生医療への展開など細胞周期研究はさらに拡大していく.
細胞周期の制御機構は酵母からヒトまで非常によく保存されており,その異常は癌をはじめとするさまざまな病態と関連していることが知られています.また近年,神経細胞などの細胞分化や細胞増殖,細胞老化,発生過程における制御などの幅広い生命現象にかかわることが明らかとなり,大変注目を集めています.本特集では,哺乳類の細胞周期メカニズムを中心に,次々と明らかになってきたチェックポイント因子と癌抑制との関係,pRBファミリーが司る多面的な役割など,最前線の研究成果をご紹介いたします.さらに,発生過程や組織再生と関連した終末分化細胞における制御機構についても解説しています.
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