症状，胸部X線所見に見合わない著明な低酸素血症を呈した80歳代男性｜実践！画像診断Q&A｜羊土社：レジデントノート

症例: ：80歳代，男性．
主訴: ：乾性咳嗽，食欲低下．
既往歴: ：特になし．
喫煙: ：20本/日 × 60年，2年前から禁煙．
飲酒: ：なし．
アレルギー歴: ：なし．
現病歴: ：元来健康，通院歴なし．2カ月前から乾性咳嗽がありしだいに増悪，1カ月前から近医で鎮咳去痰薬を処方されていた．3日前に転倒，左膝と左側胸部の疼痛あり，食欲も低下したため，当院を受診．
身体所見: ：身長164 cm，体重40.3 kg，体温37.3℃，血圧130/72 mmHg，脈拍78回/分，呼吸数22回/分，SpO₂ 58％（室内気），意識清明，心雑音なし．左肺の呼吸音の低下を認める．
血液検査: ：WBC 22,100/µL（Band 17.0％，Seg 76.0％，Lym 4.0％，Eos 0.0％），Hb 12.3 g/dL，Plt 27.3万/µL，Na 143 mEq/L，K 4.1 mEq/L，Cr 1.10 mg/dL，BUN 10 mg/dL，TP 7.2 g/dL，Alb 2.7 g/dL，AST 15 IU/L，ALT 11 IU/L，CK 34 U/L，ChE 130 U/L，CRP 6.58 mg/dL，Dダイマー 2.8 µg/mL，BNP 242.6 pg/mL，CEA 1.8 ng/mL，シフラ21-1 5.2 ng/mL，Pro-GRP 48.4 pg/mL．
動脈血液ガス（室内気）: ：pH 7.459，PaCO₂ 31.6 Torr，PaO₂ 49.4 Torr．

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レジデントノート 2022年12月号掲載症状，胸部X線所見に見合わない著明な低酸素血症を呈した80歳代男性