画像診断Q&A

レジデントノート 2023年7月号掲載
胸部異常陰影で紹介となった60歳代男性

症例

症例
:60歳代,男性.
主訴
:なし(胸部異常陰影).
併存症
:潰瘍性大腸炎,高血圧症.
常用薬
:タクロリムス4 mg/日,スルファメトキサゾール・トリメトプリム1錠/日,ラベプラゾール10 mg/日,アジルサルタン20 mg/日.
職業
:事務職.
喫煙
:40本×45年.
飲酒
:機会飲酒.
粉塵吸入歴
:なし.
アレルギー歴
:なし.
家族歴
:特記すべきことはない.
現病歴
:潰瘍性大腸炎で当院消化器科に通院し,タクロリムスの投与を受けていた.潰瘍性大腸炎の治療強化目的で入院した際のCTにて胸部異常陰影を認め,2週間後にCTを再検したところ,陰影が悪化傾向であったため,当科に紹介となった.
身体所見
:身長170 cm,体重72 kg,体温36.8℃,SpO2 98%(室内気).意識清明.頸静脈拡張なし.胸部:肺音清,心雑音なし.腹部:肝・腎・脾を触知しない.表在リンパ節を蝕知しない.浮腫はない.神経学的所見:特に異常を認めない.
血液検査
:WBC 5,100 /μL(好中球70.0%,リンパ球23.3%,好酸球1.2%),Hb 9.0 g/dL,Plt 18.9万/μL,AST 10 IU/L,ALT 12 IU/ L,LD 173 U/L,CK 26 U/L,BUN 13 mg/dL,Cr 1.36 mg/dLCRP 1.1 mg/dL血沈72 mm

Question

  1. Q1:胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2:診断のためにさらに必要な検査は?
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