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画像診断Q&A

レジデントノート 2023年8月号掲載
2週間持続する乾性咳嗽を主訴に来院した30歳代女性

症例

症例
：30歳代女性．
既往歴
：来院9カ月前に左乳がんに対して乳房温存術が施行された．来院7カ月前から術後放射線療法が開始され，接線照射で50 Gy，boost照射で10 Gy，また術後化学療法としてAC療法（ドキソルビシン，シクロホスファミド併用療法）を4サイクル受けた．
現病歴
：来院2週間前から乾性咳嗽を自覚していた．発熱・喀痰・呼吸困難・胸痛などはなかった．精査の単純X線写真で異常を認めたため，乳腺外科から呼吸器内科に紹介となった．
身体所見
：身長160 cm，体重60 kg．意識清明，体温36.9℃，血圧108/64 mmHg，脈拍77回/分・整，SpO2 98％（室内気）．心雑音なし．左側胸部聴診でcoarse cracklesを聴取．腹部平坦，圧痛なし．顔面・四肢の皮疹なし．両側下腿浮腫なし．
内服薬
：デキストロメトルファン，コデインリン酸塩．
生活歴
：喫煙歴なし，飲酒歴なし．アレルギー歴なし．半年以内のワクチン接種歴なし．
家族歴
：特記事項はない．
血液検査
：WBC 6,400/μL（好中球72.3％，リンパ球14.3％，好酸球4.8％），Hb 12.1 g/dL，Plt 30.4万/μL，Alb 3.7 g/dL，AST 15 IU/L，ALT 17 IU/L，LDH 173 IU/L，CRP 2.25 mg/dL，KL-6 148 U/mL， SP-D 28.9 U/mL．

Question

  1. Q1：胸部単純X線写真（図1）の所見は？
  2. Q2：鑑別として何を考え，どのような対応や検査を行うか？
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