臨床で必須の病理所見を15症例で集中レクチャー.重要箇所が一目でわかるシェーマと丁寧な解説で病態を考えるプロセスがすんなり理解できる.典型例・鮮やかな画像を惜しみなく掲載.臨床力アップに欠かせない1冊
本書は,病理医である金井弥栄氏および内科医である鈴木秀和氏監修,病理医である藏本純子氏著による病理解剖症例の解説を臨床病理検討会(CPC)形式で記した医学書です. …
症例ベースの病理の教科書の中でも、本書は一冊でほぼすべての診療科の疾患を学べるため、学生・研修医にとって俯瞰的に病理の学習をするのに非常に使いやすい印象を受けた。 …
病理を学習するにあたって今までもアトラスなどの書籍を利用してきましたが、CPC形式のものは初めて手に取りました。本書は指導医とレジデントがやりとりをしながら症例をみていくという形式となっており、臨床所見と病理所見の結びつきが分かりやすく、病態が非常に理解しやすくなっています。また、病理組織と図が並べて表記してあるため、病理が苦手な人にも見て分かりやすいデザインです。併せて用語や病気の分類が載ってあるため、総復習になってよかったです。
国立大学医学部4年生
今回、『病理所見の見かた、病態の考えかた』を読み、改めて病理学の深さと面白さを実感しました。 …
CPC形式での病理所見の解説が非常にわかりやすかったです。他の病理解説の教科書では、異常所見や疾患の病態の解説が書き連ねられているだけで頭に入ってきづらいのですが、レジデントと指導医の会話形式は実際の臨床現場を想像しやすく、単に知識を詰め込むよりも身につきました。
掲載されている写真に関しても、ほとんど全てに正常像が並べられていることで自分で他の本を開いて確認するというようなことがなく効率的に勉強を進めることができました。
国立大学医学部4年生
主体となる病気だけでなくそれに伴って生じた病気による病変部も含め病理組織の写真の色彩や画質がとてもよく、指導医とレジデントの会話により一つ一つの所見について詳しく解説されていて、画像と対応させて読み進めていきやすくわかりやすかった。 …
本書籍は、検体となられた方の病歴から病理の世界を見ていく書籍となっており、医学部高学年であれば、実際の体験数を増やすという意味ではとても勉強になりました。 …
大学で、患者さんの所見や画像、検査結果などをもとに病名を診断していく授業があり、臨床経過プレゼンテーションの項が、それと似ていると感じました。 …
CPC形式ということで、全ての症例においてプレゼンテーション・カンファレンス・病態の基本的な定義・総括という流れで構成されていて、考える過程が明確で、医学生の私でも分かりやすかったです。 …
●病院実習期間の医学科5,6年生にとって、大変良いトレーニングが出来る参考書だと思う。そのように感じた理由は以下4点である …
本書籍は、病理学と実臨床を結びつけるという点で傑出した書籍である。
特筆すべき点は、指導医とレジデントの間で繰り広げられるコミュニケーションに基づいた解説様式だ。読者にとり難解でとっつきづらい印象が、ややもすると病理学において持たれることが多いさなかで、本書はその障壁を除去し、親しみやすく学ぶ機会を提供している。
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