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腫瘍微小環境の代謝制御によるT細胞疲弊の解除

Metabolic reprograming of tumor microenvironment improves efficacy of cancer immunotherapy via reactivation of exhausted T cells
西田充香子,鵜殿平一郎
Mikako Nishida/Heiichiro Udono:Department of Immunology, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻腫瘍制御学講座免疫学)
10.18958/6683-00001-0001014-00

免疫治療を実施した患者の腫瘍組織において,T細胞が浸潤しているにもかかわらず腫瘍免疫が破綻している例がある.その一因として腫瘍局所における持続的な抗原刺激による免疫疲弊が考えられるが,近年,T細胞の代謝変化が免疫疲弊を誘導するとの報告もあり,有効な免疫治療を行うためには免疫細胞そして腫瘍細胞の代謝状態を把握し,それぞれの代謝を腫瘍退縮に有利な方向へと制御することが重要である.本稿では腫瘍微小環境における免疫細胞,腫瘍細胞の代謝について理解を深め,さらにその制御法についても解説する.

腫瘍微小環境,免疫疲弊,免疫代謝,腫瘍免疫

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