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細胞内分解系とT細胞疲弊・老化

Intracellular degradation and T cell senescence
渡邊綾香,安田 柊,村田茂穂
Ayaka Watanabe/Shu Yasuda/Shigeo Murata:Laboratory of Protein Metabolism, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, The University of Tokyo(東京大学大学院薬学系研究科蛋白質代謝学教室)
10.18958/6683-00001-0001017-00

主要な細胞内分解機構としてユビキチン-プロテアソーム系とオートファジー-リソソーム系が知られている.これらはあらゆる細胞において,恒常性の維持,ストレス応答,機能変換などの役割を担っている.細胞内分解系が加齢に伴い機能低下することが細胞老化・個体老化の一因と考えられており,T細胞老化においても細胞内分解系の機能低下が関与するという報告が出つつある.ここでは細胞内分解系とT細胞疲弊・老化との関係性や関連疾患治療への応用の可能性を説明していきたい.

ユビキチン-プロテアソーム系,オートファジー-リソソーム系,マイトファジー,小胞体ストレス,アミノ酸プール

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