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NGSを利用したHLAゲノム・遺伝子解析への新たな展望

New prospects for HLA genome and gene analyses using NGS
椎名 隆,細道一善
Takashi Shiina1)/Kazuyoshi Hosomichi2):Department of Molecular Life Sciences, Division of Basic Medical Science and Molecular Medicine, Tokai University School of Medicine1)/Department of Bioinformatics and Genomics, Graduate School of Advanced Preventive Medical Sciences, Kanazawa University2)(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学1)/金沢大学医薬保健研究域医学系革新ゲノム情報学分野2)
10.18958/6435-00001-0001211-00

特定のHLA多型が自己免疫疾患,がん,移植に伴うGVHDなど100を超える疾患やウイルス感染症における防御と重症化,アレルギーおよび薬剤感受性と関連することが報告されている.ところがそれらのうちほとんどの「なぜ特定のHLAアレルが疾患と関連するのか?」という疑問は長年未解決のままである.次世代シークエンサー(NGS)を活用したHLA遺伝子の多型解析や遺伝子発現解析など種々の革新的解析技術が開発されており,疾患発症の先天的および後天的な遺伝要因をゲノム研究の観点から包括的に理解する突破口になることが期待されている.

NGS,疾患感受性,遺伝子多型,遺伝子発現,オミクス

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