スマホで読める実験医学
550円

HLAクラスⅡの安定性測定によるペプチド結合能の評価

Measurement of HLA classⅡ-peptide interaction through the MHC-density assay
宮寺浩子
Hiroko Miyadera:Department of Medical Genetics, Faculty of Medicine, University of Tsukuba/Genome Medical Project, National Center for Global Health and Medicine(筑波大学医学医療系遺伝医学/国立国際医療研究センター研究所・ゲノム医科学プロジェクト)
10.18958/6435-00001-0001213-00

ヒト白血球抗原(human leukocyte antigens,HLA)遺伝子は,自己免疫疾患,感染症,アレルギーなど,さまざまな免疫系疾患と強く関連するが,HLAの遺伝子多型が疾患感受性・抵抗性に与える機序については不明な点が多く残されている.HLAの多型はペプチド結合溝に集中しているため,HLAアレル間の提示ペプチドレパトアの違いが,疾患感受性,抵抗性に寄与していると考えられているが,病態にかかわる自己・非自己抗原ペプチドの同定は容易ではない.本稿ではHLAクラスⅡとペプチドとの相互作用解析について,測定手法開発の背景と現状を紹介する.

HLAクラスⅡ,HLA-ペプチド結合解析,MHC-density assay,発現量

この記事は有料記事です

(残り約6,400文字)

  • 【スマホで読める実験医学】HLAクラスⅡの安定性測定によるペプチド結合能の評価
    550円