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【スマホで読める実験医学】CpGオリゴデオキシヌクレオチドの開発動向
550円
Toll-like receptor(TLR)9の合成リガンドであるCpGオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)は強い自然免疫活性化能を有しており,ワクチンのアジュバントとして働くことが知られている.2017年には世界ではじめてCpG ODN含有B型肝炎ワクチンであるHeplisav-Bがアメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認された.CpG ODNの用途は多岐にわたり,感染症やがんワクチンのアジュバントとしてのみならず,単剤または併用療法で抗腫瘍薬や抗アレルギー薬としても開発研究が行われており,現在までに100を超える臨床試験が進められてきた.さらには新規次世代型CpG ODNの報告も次々となされている.本稿ではCpG ODNの歴史を振り返るとともに,最新の臨床試験と次世代型CpG ODN開発研究をわれわれの研究成果とともに解説する.
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