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核酸医薬品開発とRNAデータベース

Databases for development of oligonucleotide therapeutics
廣瀬直毅,河合 純,川路英哉
Naoki Hirose1)/Jun Kawai2)/Hideya Kawaji1)2):Preventive Medicine and Applied Genomics Unit, RIKEN Center for Integrative Medical Sciences1)/RIKEN Preventive Medicine and Diagnosis Innovation Program2)(理化学研究所生命医科学研究センター 予防医療・ゲノミクス応用開発ユニット1)/理化学研究所予防医療・診断技術開発プログラム2)
10.18958/6283-00001-0001344-00

標的とするRNAに対し特異性の高い分子を柔軟に設計できる核酸医薬品の開発において,生体内のRNAに関するデータはきわめて重要である.標的としたいRNAの一次構造(塩基配列)や発現量に関する情報を参照することで核酸配列の効果的な設計や評価が可能となるが,RNA研究は近年目覚ましく進んでおり,参照可能なデータベースもさまざまである.そこで本稿では近年のRNA研究とRNAデータベースに触れたうえで,核酸医薬品開発におけるRNAデータ活用の観点,そして核酸医薬品開発を対象に設計された現在構築中のデータベースについて紹介する.

核酸医薬,トランスクリプトーム,RNA,霊長類,データベース

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