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【スマホで読める実験医学】ゲートウェイ反射による神経-免疫相互作用の理解
550円
中枢神経系(CNS)の血管には特別な構造,血液脳関門が存在し,免疫細胞や高分子の侵入を制限してCNSの恒常性を維持している.しかし,CNSでも免疫細胞が少数であるが存在している.これら免疫細胞が特異的な侵入口(ゲート)を介してCNSに侵入するのか否かは最近まで明らかではなかった.われわれは,多発性硬化症のマウスモデルを用いて,血液脳関門に特異的ゲートがあることを証明し,その形成機構を「ゲートウェイ反射」として報告している.またその分子基盤として血管内皮細胞におけるケモカイン大量発現機構「炎症回路」を明らかにした.本稿では,主にゲートウェイ反射の観点から神経-免疫相互作用とCNS病態に関して議論する.
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