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【スマホで読める実験医学】神経炎症制御にかかわるNG2グリア
550円
種々の神経変性疾患や精神疾患の発症および進展には,脳内炎症の慢性化が関係する.これまで神経細胞の支持細胞と考えられてきたグリア細胞が神経機能を調節するだけでなく,神経炎症のプロセスにも深くかかわることが明らかとなってきた.グリア細胞には,アストログリア,オリゴデンドログリア,ミクログリア,NG2グリアの4種類があり,それぞれが異なる役割を担っている.これらのなかでも,ミクログリアやアストログリアは神経炎症の増悪に伴う神経変性疾患の進行に関与することが知られている.最近,神経炎症制御にかかわる新たなグリア細胞が見出され,注目されている.本稿では,これらの知見について紹介する.
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