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翻訳途上の新生ポリペプチド鎖が引き起こすリボソームの不安定化とその生理的意義

Intrinsic ribosome destabilization underlies translation and provides an organism with a strategy of environmental sensing
Chadani Y, et al:Mol Cell, 68:528-539.e5, 2017
茶谷悠平,千葉志信,伊藤維昭,田口英樹
Yuhei Chadani1)/Shinobu Chiba2)/ Koreaki Ito2)/Hideki Taguchi1):Cell Biology Center, Institute of Innovative Research, Tokyo Institute of Technology1)/Faculty of Life Sciences and Institute for Protein Dynamics, Kyoto Sangyo University2)(東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター1)/京都産業大学総合生命科学部・タンパク質動態研究所2)
10.18958/5607-00003-0001529-00

翻訳途上での新生ポリペプチド鎖(新生鎖)自身が,翻訳速度の減速や一時停止を起こすことがわかってきた.われわれはさらに,新生鎖のアミノ酸配列によっては翻訳中のリボソームを不安定化し,終止コドンに至らなくても翻訳を途中終了することを発見した.また,このしくみは大腸菌細胞内のマグネシウムイオン濃度をモニターするのに使われていることも見出した.

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