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すべてはここから始まった,CTLA-4

The first checkpoint molecule, CTLA-4
横須賀 忠,若松 英,古畑昌枝,豊田博子,秦 喜久美,矢那瀬紀子,町山裕亮
Tadashi Yokosuka/Ei Wakamatsu/Masae Furuhata/Hiroko Toyota/Kikumi Hata/Noriko Yanase/Hiroaki Machiyama:Department of Immunology, Tokyo Medical University(東京医科大学免疫学分野)
10.18958/5605-00001-0001535-00

エフェクターT細胞と制御性T細胞,活性型受容体と抑制性受容体など,免疫系は正と負のバランスのうえに成り立っている.抑制性副刺激受容体CTLA-4には,ホスファターゼではない独自の細胞内シグナル伝達経路があり,活性型受容体CD28への拮抗阻害を介した内在性のT細胞抑制機能がある.また制御性T細胞によるトランスエンドサイトーシスやトロゴサイトーシスを介したCTLA-4による外因性の抑制機構もわかってきた.抗CTLA-4抗体療法の分子メカニズムを理解し進展の鍵となるような,この2つの免疫制御機構に関して紹介する.

CTLA-4,CD28,免疫チェックポイント,免疫シナプス,マイクロクラスター

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