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個体のサイズと構造と機能:On being the right size

On being the right size:individual body size, structure and function
八木光晴
Mitsuharu Yagi : Graduate School of Fisheries and Environmental Sciences, Nagasaki University(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科水産科学領域)
10.18958/5663-00001-0001563-00

体の小さなネズミの心臓はゾウよりも早く脈打ち,体の大きなゾウの足取りはネズミよりもずいぶんゆっくりしている.生物の体の大きさはその生物の生き様に直結している.長い生物進化の歴史を経てきた現生生物の体サイズはさまざまであり,それぞれの種がそのサイズに見合った構造と機能を獲得して繁栄している.本稿では,個体レベルでの体サイズの進化と構造,そして機能の関係を概説し,個体のOn being the right size“ちょうどよいサイズであること”の謎に迫る.

体サイズ,進化,アロメトリー,スケーリング,エネルギー代謝速度

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