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CAFの起源の多様性とそれぞれの意義

Heterogeneous origins of cancer-associated fibroblasts and their functional significance
小林大貴
Hiroki Kobayashi:Division of Digestive & Liver Diseases, Columbia University Medical Center, Irving Cancer Research Center(コロンビア大学Irvingがん研究センター消化器肝臓病部門)
10.18958/7511-00001-0001648-00

がん関連線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts:CAF)は,腫瘍の微小環境の重要な構成因子であり,機能的に多様な細胞で構成されていることが知られている.しかしながら,がん進行の過程でCAFがどのように形成されるのかは,近年まで不明な点が多かった.本稿では,CAFの成り立ちを,細胞起源および線維芽細胞の活性化因子の観点から概説する.また,大腸がんのCAFの起源とそれに由来するCAFの機能についてわれわれの研究内容を紹介したい.

起源細胞,腫瘍微小環境,腫瘍内多様性,発がん,大腸がん

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