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リソソームの形態変化:機能制御の新たなかたち

The regulation of lysosome morphology
藤田尚信
Naonobu Fujita:Tokyo Institute of Technology, Institute of Innovative Research, Cell Biology Center(東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター)
10.18958/7277-00001-0000510-00

リソソーム機能調節の理解は,遺伝子発現を中心に進んできた.主に,量と分解活性が議論されているが,形態変化もリソソーム機能制御の一つの形だと考えられる.一般に,リソソームは球状のオルガネラであると認識されているが,環境変化や刺激に応じてその形態をダイナミックに変化させている.なかでも管状化は,細胞種や生物種を越えてみられる現象であり,その重要性がうかがえる.本稿では,筋細胞の管状リソソームネットワークを中心に,リソソーム管状化のメカニズムと機能について概説する.

管状化,筋細胞,オートファジー,リソソーム,ショウジョウバエ

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