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【スマホで読める実験医学】がんと選択的オートファジー
550円
オートファジーは,がん細胞において,その高い代謝要求を満たすことで生存・増殖を促進するのみならず,損傷オルガネラ・凝集体の除去による細胞内恒常性の維持,シグナル伝達経路の制御,さらには免疫逃避にも関与することが明らかとなり,がんの治療標的として注目を集めている.一方,オートファジーは,正常細胞においては発がん抑制作用を発揮すること,またがん種・がんの進展の段階に応じて異なった役割を果たすことも多く,こうした複雑性の一部は,多様なオートファジー受容体を介した選択的オートファジーの関与によって説明可能と考えられる.本稿では,選択的オートファジーの発がん・がん細胞における働き,さらにオートファジーと腫瘍免疫とのかかわりについて概説する.
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