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【スマホで読める実験医学】iPS細胞までの道のり
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iPS細胞の開発から約10年,「リプログラミングとは?」という問いに答えるべく多くの研究がなされてきた.機を同じくして,ディープシークエンス,ゲノム編集,シングルセル解析など多くの技術的なブレークスルーがあり,これらはリプログラミングのメカニズムを理解するのに大きな後押しとなった.当初,ES細胞を用いた分化多能性に関する研究とそこから派生したiPS細胞・リプログラミングに関する研究はオーバーラップする部分が多かったが,近年では,両者の間には異なる部分も多くあり,より独自色の強い研究が増えてきたように感じる.リプログラミングのメカニズムは多岐にわたりここですべてを紹介することはできない.本稿では,近年多くの知見が得られつつあるリプログラミング途中の細胞が進む通り道について焦点を当ててみたい.
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