スマホで読める実験医学
550円

創薬利用を目的としたiPS細胞バンクとデータベースの整備

Consolidating iPS cell bank and supporting database for drug discovery
藤本利夫,山本恵司
Toshio Fujimoto1)/Keiji Yamamoto2):General Manager, Shonan Health Innovation Park, Takeda Pharmaceutical Company Ltd.1)/Senior Director, Neuroscience Drug Discovery Unit, Innovative Biology Laboratories, Takeda Pharmaceutical Company Ltd.2)(武田薬品工業株式会社 湘南ヘルスイノベーションパーク1)/武田薬品工業株式会社 イノベーティブバイオロジー研究所 リサーチニューロサイエンス創薬ユニット2)
10.18958/6503-00001-0000859-00

疾患特異的iPS細胞を利用した新たな創薬に対する期待が高まる一方,製薬企業が疾患特異的iPS細胞にアクセスするためにはさまざまなハードルがある.日米欧の創薬用iPS細胞バンクは企業のニーズを捉えて変革を進めているがいまだ十分とは言えない.本稿では,創薬に利用するiPS細胞バンクに求められる要件を整理するとともに,細胞に付随するさまざまなデータの種類とその管理の在り方,さらにそのような細胞や情報を効果的に共有するための提言を行う.

疾患特異的細胞バンク,iPS細胞,データプラットフォーム,表現型スクリーニング

この記事は有料記事です

(残り約6,700文字)

  • 【スマホで読める実験医学】創薬利用を目的としたiPS細胞バンクとデータベースの整備
    550円