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コドンの最適性を監視しmRNAの安定性を決定する新たなしくみ

The Ccr4-Not complex monitors the translating ribosome for codon optimality
Buschauer R, Matsuo Y, et al:Science, 368:eaay6912, 2020
松尾芳隆,稲田利文
Yoshitaka Matsuo/Toshifumi Inada:Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Tohoku University(東北大学大学院薬学研究科)
10.18958/6649-00003-0000977-00

近年,個々のmRNAがもつ固有の安定性は,コドンの最適性によって調節されることが明らかになってきた.一方で,その最適度を監視し,mRNAの安定性を決定する機構は不明なままであった.今回,われわれは,mRNAの転写・分解や翻訳抑制に関与するCcr4-Not複合体が,その役割を担う本体であることを証明した.

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