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サリドマイドの作用機序とセレブロンモジュレーター

Teratogenic mechanisms and clinical applications of cereblon modulators
伊藤拓水,半田 宏
Takumi Ito/Hiroshi Handa:Department of Chemical Biology, Tokyo Medical University(東京医科大学ケミカルバイオロジー講座)
10.18958/6649-00001-0000968-00

セレブロンモジュレーター(CELMoDs)は催奇形性で知られるサリドマイドをもとにして開発された新しいタイプの薬剤の総称である.この薬剤はユビキチンリガーゼであるセレブロン(CRBN)に結合して作用する.レナリドミドなどいくつかのCELMoDsは多発性骨髄腫などいくつかの難病に対して優れた治療効果を示し,現在は厳格な統制のもと,世界中で使用されている.本稿では,CELMoDsの主作用に関する目覚ましい研究進展の紹介に加え,不明な点が多かったCELMoDsにおける催奇形性メカニズムについて最新の知見とその応用について述べる.

セレブロン,サリドマイド,IMiDs,CELMoDs,PROTACs

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