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標的タンパク質分解誘導技術と創薬ベンチャーの動向

Trend of drug discovery biotech based on targeted protein degradation
冨成祐介,蒲 香苗
Yusuke Tominari /Kanae Gamo:FIMECS, Inc.(ファイメクス株式会社)
10.18958/6649-00001-0000974-00

標的タンパク質分解誘導(targeted protein degradation)技術は,転写因子や酵素活性のないタンパク質など,これまで制御が難しいとされていた分子を制御しうる新たな創薬モダリティとして近年大きな注目を集めている.製薬企業のみならず,多くのベンチャーやアカデミアでも精力的な研究が進められている.特に,創薬ベンチャーの競争が激化しており,大型の資金調達やアライアンスが成立している.独自のE3ユビキチンリガーゼリガンドとプラットフォーム技術をもとに挑戦を続けている世界の創薬ベンチャーの動向と,ファイメクス社の創薬戦略について概説する.

標的タンパク質分解誘導剤,ユビキチン・プロテアソーム系,創薬ベンチャー,RaPPIDS,IRAK-M

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