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キメラ化合物PROTAC/SNIPERの作用機序と新たな開発の動向

Targeted protein degradation by chimeric small-molecules,PROTAC/SNIPER
大岡伸通,内藤幹彦
Nobumichi Ohoka/Mikihiko Naito:Division of Molecular Target and Gene Therapy Products, National Institute of Health Sciences(国立医薬品食品衛生研究所遺伝子医薬部)
10.18958/6649-00001-0000970-00

近年,細胞内のタンパク質を特異的に分解する化合物を創製する技術(プロテインノックダウン技術)が次々と開発されている.そのなかでも特に,標的タンパク質に結合する化合物(標的リガンド)と特定のE3ユビキチンリガーゼに結合する化合物(E3リガンド)をつないだキメラ化合物によるプロテインノックダウンにおいては,狙ったタンパク質を分解する化合物を合理的にデザインして開発できることから,製薬業界やアカデミアを中心に大きな注目を集めている.最近では,これらの薬剤が作用するときの分子機構の解析や新しいE3リガーゼの利用の検討など,この創薬技術の発展に活かされる基礎研究も進められている.

SNIPER,PROTAC,キメラ化合物,AhR

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