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DCAF15モジュレーターと創薬

DCAF15 modulators and their application to drug discovery
大和隆志,上原泰介
Takashi Owa/Taisuke Uehara: Oncology Business Group, Eisai Co., Ltd.(エーザイ株式会社・オンコロジービジネスグループ)
10.18958/6649-00001-0000969-00

Thalidomide,lenalidomideに代表される免疫調整薬は,E3ユビキチンリガーゼ複合体の構成因子であるcereblon(CRBN)に転写因子であるIKZF1とIKZF3を新たな基質タンパク質として結び付け,プロテアソームでの分解を誘導する.われわれは,長らく標的分子と作用機序の詳細が不明であった抗腫瘍性スルホンアミドE7070 (indisulam)とE7820が前述の2つの薬剤と酷似したモレキュラーグルーの分子メカニズムを有することを明らかにした.それは,CRBNと同じタンパク質ファミリーに属するDCAF15にスプライシング因子であるRBM39を新たに結び付けて,選択的に分解するというものである.本稿では,RBM39とDCAF15に関するケミカルバイオロジー研究,そしてその創薬への応用について概説する.

モレキュラーグルー,抗腫瘍性スルホンアミド,スプライシング因子,白血病,コヒーシン複合体

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