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【スマホで読める実験医学】DCAF15モジュレーターと創薬
550円
Thalidomide,lenalidomideに代表される免疫調整薬は,E3ユビキチンリガーゼ複合体の構成因子であるcereblon(CRBN)に転写因子であるIKZF1とIKZF3を新たな基質タンパク質として結び付け,プロテアソームでの分解を誘導する.われわれは,長らく標的分子と作用機序の詳細が不明であった抗腫瘍性スルホンアミドE7070 (indisulam)とE7820が前述の2つの薬剤と酷似したモレキュラーグルーの分子メカニズムを有することを明らかにした.それは,CRBNと同じタンパク質ファミリーに属するDCAF15にスプライシング因子であるRBM39を新たに結び付けて,選択的に分解するというものである.本稿では,RBM39とDCAF15に関するケミカルバイオロジー研究,そしてその創薬への応用について概説する.
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