実験医学 1986年1月号 Vol.4 No.1

高血圧症の分子生物学

今号は「高血圧症の分子生物学」と題して，曽我部博文先生に特集をご企画いただきました．高血圧症の研究では，分子生物学レベルでのホルモンのペプチド構造の解明，利尿作用との関係なども研究され，それらの高血圧との詳細な関係，その作用のつながりの解明など多岐にわたって研究が進んでいます．

特集

高血圧症の分子生物学

企画／曽我部博文

座談会

高血圧研究の新しい流れ【曽我部博文／村上和雄／松尾壽之／野島　博】

Review

高血圧症の成り立ちに関するセントラル・ドグマ【曽我部博文】

レニンおよびその遺伝子の構造【村上和雄】

心房性ナトリウム利尿ペプチド（ANP）【松尾壽之】

SHRの膜異常とカルモジュリン遺伝子【野島　博】

SHRの開発とカルシウム膜セオリー【青木久三】

高血圧症モデル動物【川島紘一郎】

CURRENT TOPICS

LDL受容体欠損動物とノーベル医学賞（1985）とのかかわり【渡辺嘉雄】

常染色体劣性の発がん機構【中込弥男】

白血病性幹細胞【平嶋邦猛】

高発癌性トランスジェニックマウス【須田容子】

特別企画・講演会から

生命の起源―遺伝子の進化と塩基配列のメロディー【大野　乾】

哺乳動物遺伝学講座＜連載／発癌の遺伝要因＞

放射線誘発胸腺腫発生機序研究へのB10.Thy 1 congenicマウスの利用【武藤正弘／佐渡敏彦】

実験動物紹介

実験動物としての有袋類【江崎孝三郎／松崎哲也】

学会・研究会レポート

Tokyo Symposium on Brain and Blood Pressure Controlに参加して【岸　浩一郎】

第12回国際解剖学会に参加して【塩田浩平】

第6回チャールス・リバー実験動物国際シンポジウム【安倍千之】

毒性学の争点

毒性試験と統計学Ⅱ―5%枠の問題【小野　宏】

Q&A

実験における動物保護の問題【高垣善男】

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます．店頭にて見当たらない場合は，下記情報を書店にお伝え下さい．

お近くに取扱書店が無い場合，特に海外でご覧になりたい場合，羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので，下記ご参照のうえ，注文をご検討ください．

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと，本体価格に加えて，送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります．お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください．