医師になり,はじめて行いうる行為のなかで,それなりに新鮮かつ悩ましいのは,薬剤の処方ではないでしょうか? 研修医が,『今日の治療薬』のみを頼りに,処方を行わざるを得ない状況も,残念ながら稀ではなく存在するでしょう.
筆者が医師になり数十年が過ぎ,『今日の治療薬』を執筆する側に立った今も,薬剤処方の難しさはそう変わりません.より実践的で,よりロジカルな手引き書がどうしても必要です.現場に適切な指導医/専門医を見つけがたい状況,あるいは,現場の指導医にはカバーしきれない分野などについて,教科書的記述を少し超えた実践的指南書があるとよい.また,わからないことはわからないものとして明確化し,自ら調べ,考えるための基本資料があってほしい.この企画は,そんな背景から生まれました.
(中略)
薬剤選択,投与量,投与方法,タイミング,あるいは処方忘れや併用禁忌等々,薬剤処方に関連した診療上の落とし穴も大きいです.医療安全が叫ばれ,チーム医療が浸透しても,緊急時,急変時においてはチーズの穴はどうしても重なりやすくなります.最初に処方する医師がミスを犯さないことが何よりも大事で,重要な薬剤に絞って正確な知識を早く身につける必要があります.
(中略)
言い伝えやルーチンの呪縛から離れて,個々の現場で自らがよく考え,慎重に処方判断や処方後観察,再評価を行う必要があります.そんなことも,この特集を通じて少しでも考えていただけるとありがたいです.
昇圧薬・利尿薬などの救急やICUで特によく使う薬について解説.薬の選択のしかた,具体的な希釈・投与の方法,注意事項など,各薬剤の違いを整理して,限られた時間で的確にすばやく処方できる!
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(2021年8月23日)
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