無敵のバイオテクニカルシリーズ:改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上〜DNA実験の基本をマスターする
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無敵のバイオテクニカルシリーズ

改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上

DNA実験の基本をマスターする

  • 田村隆明/編
  • 2009年12月09日発行
  • A4判
  • 232ページ
  • ISBN 978-4-89706-927-2
  • 4,180(本体3,800円+税)
  • 在庫:あり
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遺伝子実験は遺伝子組換え実験を含むさまざまな実験から構成される.遺伝子組換え実験の基本は「DNAを切る,つなぐ,増やす」であるが,切ることは制限酵素が発見されたことにより,つなぐことはリガーゼにより,増やすことは「宿主−ベクター系」が整備されたことにより可能になった.組換えDNA技術は,DNAを構築するという意味で,遺伝子工学ともよばれるが,学問的にみるとその目標は生命現象をDNAのレベルで解析するということになる.…

田村隆明(千葉大学大学院理学研究科分子細胞生物学講座)

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原理からよくわかると大好評の実験入門書,待望の改訂第3版!大腸菌の培養法やサブクローニング,PCRなどの実験のポイントをイラストを用いて丁寧に解説.基本となる実験手技がしっかり身につきます!

目次

第1章 実験をはじめるにあたって【田村隆明】

1 遺伝子実験とは

2 実験を組み立ててみる

3 実験法選択の基準

4 実験の上手な人はどこが違うのか

5 実験材料を準備する

6 遺伝子組換え実験関連法規

第2章 DNA実験の基本【田村隆明】

1 実験機具,機器

2 溶液

  • 実験で使う水
  • 準備する溶液
  • 溶液の作り方

3 濃度と単位

4 滅菌操作

5 DNAの取扱い

  • 一般的な注意点
  • DNAを溶かす溶液

6 DNAの検出と定量

  • DNAの紫外線吸収能
  • 分光光度計
  • エチジウムブロマイド

7 DNAの濃縮

7-1 エタノール沈殿
7-2 イソプロパノール沈殿
7-3 有機溶媒で濃縮する

8 DNAの精製

8-1 フェノール抽出
  • Tris/フェノールの調製
  • フェノール抽出の実際
8-2 フェノール/クロロホルム抽出
8-3 DEAE-セルロース
8-4 ゲル濾過

第3章 大腸菌の取扱い【田村隆明】

1 はじめに

2 大腸菌について

  • 大腸菌とは
  • 大腸菌の遺伝子型と菌株

3 培養の準備

  • 培地の種類
  • 培地添加物
  • 培養容器
  • インキュベーターとシェーカー
  • 滅菌と殺菌
  • 植菌器具
  • 実験台のセットアップ

4 培地の作製

  • 培地の基礎知識
  • LB培地の作製
  • LBプレートの作製
  • M9培地の作製

5 いろいろな培養法

5-1 液体培地での培養
  • 少量培養
  • 大量培養
5-2 プレート培養
  • 培地の乾燥
  • 画線培養
  • 塗り広げ培養
  • 注ぎ込み培養
  • マスタープレート作製
  • スポット培養
5-3 大腸菌の増殖
5-4 培養後の後処理

6 菌株の保存と輸送

  • プレート保存
  • グリセロールストック
  • スタブ保存
  • 凍結乾燥法
  • 輸送方法

第4章 バクテリオファージの取扱い【与五沢真吾】

1 はじめに

2 ファージ力価の測定(プラークアッセイ)

3 ファージの増殖

4 ファージDNAの調製

第5章 プラスミドDNAの増幅と精製 −DNAを増やす【与五沢真吾】

1 プラスミドとは

1-1 プラスミドの基礎知識
1-2 プラスミドベクターの選択

2 プラスミドの調製

2-1 プラスミド調製の原理
2-2 ボイルプレップ
2-3 アルカリプレップ
  • ミニスケール(2 mL)
  • ラージスケール(800 mL)

3 ポリエチレングリコール(PEG)によるプラスミド精製

4 市販のキットを使ったプラスミド精製

5 形質転換(トランスフォーメーション)

5-1 コンピテントセルの作製
  • 塩化カルシウム法によるコンピテントセルの作製
  • エレクトロポレーション用コンピテントセルの作製
5-2 形質転換(トランスフォーメーション)
  • 塩化カルシウム法によるコンピテントセルを用いた形質転換
  • エレクトロポレーション法による形質転換

第6章 核酸の酵素処理 −DNAを加工する

1 はじめに【中太智義】

2 制限酵素処理【中太智義】

2-1 制限酵素とその特性
  • 制限酵素とは
  • 認識配列
  • 断片末端の構造
  • 反応条件
2-2 制限酵素反応の実際
  • 基本的な反応
  • 異なる制限酵素で切断する場合
  • その他の注意点
2-3 DNAをマッピングする

3 リガーゼ【中太智義】

3-1 DNAリガーゼ
3-2 T4 DNAリガーゼの性質
3-3 キットについて

4 DNA修飾酵素【中太智義】

4-1 アルカリホスファターゼ (alkaline phosphatase)
4-2 DNAメチラーゼ(DNA methylase)
4-3 クレノーフラグメント(Klenow fragment)
4-4 バクテリオファージT4 DNAポリメラーゼ(Bacteriophage T4 DNA polymerase)
4-5 バクテリオファージT4ポリヌクレオチドキナーゼ(Bacteriophage T4 polynucleotide kinase:T4 PNK)

5 ヌクレアーゼ【田村隆明】

5-1 S1ヌクレアーゼ
5-2 Mung Beanヌクレアーゼ
5-3 Bal31 ヌクレアーゼ
5-4 DNaseⅠ(デオキシリボヌクレアーゼⅠ)
5-5 エキソⅢヌクレアーゼ
5-6 ラムダエキソヌクレアーゼ
5-7 マイクロコッカルヌクレアーゼ
5-8 RNase H

6 DNA合成酵素【田村隆明】

6-1 末端デオキシヌクレオチド転移酵素
6-2 逆転写酵素

第7章 DNA断片のサブクローニング −目的のDNAを手に入れる

1 サブクローニングの流れ【中太智義】

2 インサートDNAの用意【中太智義】

3 ベクターの準備【中太智義】

3-1 制限酵素の選択とベクターの末端形状
3-2 脱リン酸化処理
3-3 ベクター調製の実際

4 ライゲーション【中太智義】

5 インサートDNAの修飾・改変【中太智義】

5-1 リンカーライゲーション
5-2 メチル化DNAを用いたリンカーライゲーション
5-3 突出末端の平滑化
5-4 DNAを削る

6 トランスフォーメーション (形質転換する)【中太智義】

7 インサートDNAのチェック

7-1 プラスミドの精製と制限酵素処理によるインサートチェック【中太智義】
7-2 カラーセレクション【中太智義】
7-3 PCRによるチェック【青木 務】

第8章 アガロースゲル電気泳動 −大きなDNA断片の分離

1 電気泳動の原理と種類【田村隆明】

2 アガロースを選択する【田村隆明】

3 試薬の調製【田村隆明】

4 電気泳動の実際【田村隆明】

  • 通常ゲルの場合
  • ミニゲル(MuPid®)を用いる方法

5 DNAの検出

5-1 エチジウムブロマイドによるDNAの検出【田村隆明】
5-2 エチジウムブロマイドを含むアガロースゲルによるDNAの分離【田村隆明】
5-3 SYBR®Green染色を用いたDNAの染色【小池千加】

6 アガロースゲルからのDNAの回収【田村隆明】

6-1 GENECLEAN®を用いる方法
6-2 QIAGENのスピンカラムを使う方法
6-3 それ以外のDNA回収方法

第9章 ポリアクリルアミドゲル電気泳動−小さなDNA断片の分離【小池千加】

1 ポリアクリルアミドゲルについて

2 試薬の調製

3 ゲルの作製

4 電気泳動の実際

5 DNAの検出

6 ポリアクリルアミドゲルからのDNAの回収

第10章 PCR法 −DNAを試験管内で増やす【青木 務】

1 PCR法の原理

2 プライマーのデザイン

2-1 Tmとプライマーのデザイン
2-2 構造上避けるべきデザイン
2-3 その他のデザイン上の注意点
2-4 nested プライマー

3 耐熱性ポリメラーゼの選択

3-1 polⅠ型DNAポリメラーゼ
3-2 α型DNAポリメラーゼ
3-3 混合型DNAポリメラーゼ(LA-PCR用ポリメラーゼ)
3-4 Hot start用DNAポリメラーゼ

4 PCR反応の実際

4-1 PCRに用いられる機器の分類
  • 温度管理方式による分類
  • オイルフリーかどうか
  • 使用チューブ(プレート)の違い
  • 冷却方式の違い
4-2 PCR反応液の組成
4-3 サイクルの設定
  • プライマーのアニール温度
  • 各ステップの時間
  • サイクル数
  • 代表的なPCRサイクル
  • 修飾を加えたサイクル
4-4 PCR反応の例
4-5 コンタミネーションの防止について
  • 試薬
  • ピペッティング
  • ネガティブコントロール
4-6 Hot start
  • 後から成分を添加する方式
  • ワックスで隔壁を作る方式 
  • Hot start用ポリメラーゼを用いる方式

5 PCR産物のサブクローニング

5-1 PCR産物の精製
5-2 平滑末端化
5-3 TAクローニング法
  • TAベクターの作製
  • TAベクターへのサブクローニング
5-4 制限酵素認識配列の付加
  • プライマーのデザイン
  • 制限酵素サイトへのサブクローニング
教科書採用者の声
  • プロトコールの実験時間の指示が便利と思います。トラブルシューティングが詳しく非常に参考になります。(私立大学薬学部 教員)
書評・感想
  • 学部生のときに先生が産休で休んでいたときに、自分で実験をしなければならなくなった。そのとき、原理の理解や、実際のプロトコールをたてるのに役にたった。

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  • 【本書名】無敵のバイオテクニカルシリーズ:改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上〜DNA実験の基本をマスターする
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