実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

オルガノイド

おるがのいど

スフェロイドは細胞が凝集した構造体であり,オルガノイドはさらに臓器構造や機能を獲得した構造体である.小腸陰窩由来の幹細胞からは,吸収上皮細胞のほか,パネート細胞,杯細胞,タフト細胞,内分泌細胞,M細胞からなるオルガノイドが形成される.(実験医学増刊422より)

あなたのラボから薬を生み出す アカデミア創薬の実践

All JAPAN体制の先端技術支援を利用した創薬の最前線

善光龍哉,辻川和丈/編

多能性幹細胞や組織幹細胞から作製され,組織や器官に似た解剖学的特徴を有する三次元構造物である.ミニ臓器ともよばれる.疾患研究の領域においては,より正確な病態の再現や薬効の評価に貢献すると期待されている.(実験医学増刊4112より)

いま新薬で加速する神経変性疾患研究

異常タンパク質の構造、凝集のしくみから根本治療の真の標的に迫る

小野賢二郎/編

生体内に発生した腫瘍組織から取り出した腫瘍細胞を,細胞外基質を含むマトリゲル中で三次元培養した細胞.細胞間接着や腺管構造など,生体内の腫瘍組織構造を維持しており,遺伝的および形質的な多様性を維持していると考えられる.(実験医学増刊4010より)

臨床実装が進む次世代がんバイオマーカー

新規の検出技術、AIが加速するリキッドバイオプシーとその先の診断モダリティ

植田幸嗣,吉野孝之/編

多能性・組織幹細胞から分化誘導された三次元組織で,生体でみられるような構造や機能を保持しているものとされる.神経領域では,大脳,神経網膜,海馬,脈絡叢,視床,中脳,小脳,脊髄などの領域が報告されている.(実験医学2021年11月号より)

神経発生パターニングと大脳・海馬・脊髄オルガノイド実験医学2021年11月号

オルガノイドは「臓器に特異的な種々の細胞の集合体である」と定義されている.造血幹細胞など幹細胞または臓器の前駆細胞から発生した種々の臓器特異的細胞型の細胞群が制限された空間において細胞同士接着し自己組織化したものである.オルガノイドは通常は培養液中で三次元構造をもつ組織として形成される.本稿で記載するリンパ組織オルガノイドは培養液中ではなく免疫不全症マウスの体内(腎被膜下の空間)で形成しており一般的な臓器オルガノイドという定義からは逸脱している.(実験医学増刊3817より)

新規の創薬モダリティ 細胞医薬

細胞を薬として使う、新たな時代の基礎研究と治療法開発

河本 宏,辻 真博/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです