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細胞極性

さいぼうきょくせい

同一細胞内でみられる,空間的な位置に対応した機能分化のこと.厳格な細胞極性により,上皮細胞における頭頂側と基底膜側あるいはニューロンの軸索突起のような機能分化が認められる.一般的に腸管や尿細管のような上皮細胞では,細胞の上部(apical側)と側底部(basolateral側)をもち,それぞれ特徴的な膜タンパク質が局在する.肝細胞においては,胆管側をapical,血管側をbasolateralと考える.タンパク質の極性輸送には,多くのRab familyが関与する.細胞極性の崩壊は,腫瘍マーカーの産生と密接な関係があると言われている.(実験医学増刊2920より)

がん幹細胞—ステムネス,ニッチ,標的治療への理解

genetic/epigenetic変異,微小環境,エネルギー代謝の特異性から見えてくる,治療抵抗性がん克服の戦略

須田年生/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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